2016年03月05日

寺フェス 3 (遺影写真撮影会)

1000の遺影を見てきたお坊さんが撮る
わたしの遺影写真紀


こちらは予約制で、
お坊さんがあなたの遺影写真を撮りますよ~
という企画です。

まずは受付。
この場に参加することにした、
自分自身の想いなどを、見つめていただきます。

今日は3人の方が来て下さいました。

お気に入りの服やアクセサリーなど、
前日までにご準備をして、
来て下さっているようです。

小物を持つと、
肩の緊張が抜けて良いという、
プロのご意見を参考に、
お花等、お持ちいただきました。

若住職も、カメラマンとして、
参加させていただきました。

レフ板は、アルミホイルでつくった、
スタッフの手作りです。
レフ版を持って下さっているのは、
小牧市 常念寺の水無瀬雄亮さん。

別院内の会議室で撮影です。

我々は写真のプロではありませんが、
お坊さんと会話しながら、
自分の行く末や後に残るもの、
自分の想いと向き合いながらの撮影に、
意義があるのだと思います。

「お坊さんて、話やすいのね」
会話もはずんで、なごやかに撮影が進みました。

「その人らしい」写真が撮れると良いなと思います。

時々、写真を確認しながら。
「あら、こんな顔してるの?」
「孫に見せたいわねぇ」
「こんな素敵な笑顔ですよ」

撮った写真を、大きな画面で見てみましょう。
お一人あたり、50~80枚くらい、
撮らせていただきました。

皆様、満足のいく写真が撮れたようです。

「笑った顔が良いけど、きりっとした顔も良いわね。」
「今選ばなくても良いんですよ。ご家族と見ながら、お話して下さい。」

自分の好きな写真と、ご家族の好きな写真も違うでしょうし、
一緒にご覧いただければ幸いです。

私が選んだベストショット。
ご本人は、どの写真を選ばれるでしょうか。

プロのように、化粧をして、角度にこだわって、
という写真ではありませんが、
商業にはとらわれない、
お坊さん視点でその人を大切にする写真を撮りたいと思います。

普段のその人の自然な姿、
見た人がその人を思い出す姿、
その人の素敵な一面を表した姿、

死後の自分は、この写真で思い出されることが多くなる、
とても大切なお写真です。

最後に、写真のデータを、
全てCDに入れてお渡ししました。

すぐに選ぶ必要はありません。
ご家族と一緒にご覧いただけると、うれしいです。

この企画のリーダーの、
岡崎市 明願寺の松野尾浩慈さん。

朝日新聞の取材に答え、
熱い思いを語っておられます。

この撮影会は、とても充実したものでした。
お一人に30分ほど時間をかけて、
丁寧に進めてまいりました。

「お坊さんがとても話やすくて、
久しぶりにいっぱいしゃべっちゃった」
「こんなふうに写真を撮られるのは初めてだから緊張したけど、
リラックスできて良かったわ」
「素敵な笑顔を撮って下さってありがとう」
「ぜひお友達にも勧めたい」
「子どもや孫に見せるわね」

と、ありがたいお言葉をたくさん頂戴しました。
我々スタッフも、大変楽しく嬉しい時間でしたし、
またとても勉強にもなりました。

この経験を活かして、いつか自坊教西寺でも
できたらいいな、と思います。


一緒にスタッフをやって下さった、
可児市 光蓮寺の五藤広海さんが、
素晴らしい記事にまとめて下さっていますので、
(とてもすごいです!)
よろしければ、以下のHPもご覧下さい。
http://kourenji.com/post-633/


なお、寺フェス1~3の記事には、
松野尾さん、五藤さん、本願寺新報さんの
写真も使わせていただいております。
また、遺影写真の掲載については、
ご本人の承諾を得ております。
皆様、ありがとうございました!


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