2016年01月27日

中学生の職場体験 その4

最終日、3日目です。
お勤めも、ちょっと慣れてきましたね。

御文章もちょっと説明を。

写経。
とても楽しみにしていたそうです。
浄土真宗では修行として写経をすることはないのですが、
本願寺出版社からお正信偈を写経するための本が
出版されていたので、
筆ペンで取り組みました。

はじめはしゃべりながらでしたが、
だんだんと無口になって、集中していったそうです。

突然のお客様をおもてなし。
自分たちは、お菓子をあまり食べたらだめよ。

お寺はお坊さんがいるだけの場所ではない
人と人とのつながりを丁寧に
たいせつにするところだということを
おもてなしを通して感じてもらえたようです。

★★★

浄土真宗は仏教讃歌も多いです。
短い時間ながら「三帰依」「念仏」の練習をしました。
残念ながら写真はありません。
中学校でコーラスを一生懸命やっている彼らは
しっかりと声を出して歌ってくれました。

★★★

西別院へ、自転車で参拝しました。
正式な僧侶ではないので、学校の制服でお参りしました。

別院の本堂。
広いです。

この日は、ちょうど
宗祖親鸞聖人の御命日法要でした。

一般寺院ではほとんどお勤めすることのない、
五会念仏作法という、難しいお勤めでした。

別院の僧侶も大勢で、お念仏の声が本堂に満ちました。

導師はご輪番(りんばん)。
別院の住職は京都の本願寺のご門主様です。
ご門主様に代わって住職を代務されているのが、ご輪番です。

お焼香し、お賽銭しましょう。

本堂で記念写真。

副輪番の半田さんが、
西別院の歴史について教えて下さいました。
私どもお寺の者も、知らないことが沢山あり、
とても興味深く、勉強になりました。
お忙しいところ、本当にありがとうございました。

ちなみに、半田さんがとても男前であると、
3人には大変人気でした!

戦争でも焼けずに残っている鐘楼。

印度様式の西別院。

お寺に帰ってから、打ち合わせ。
写真をまとめて、感想とともに、
寺報、写真掲示物、ブログの記事を
書いていただきました。
(後日提出の宿題です)

3日間、内容的には盛り沢山で、充実した体験学習となったのではないかと思います。
素直でやる気のある生徒さん達で、とてもやりやすかったです。

このような形で、地域、社会、学校への貢献をさせていただけて、
ありがとうございました。
また、お寺としても、若い人たちに仏教へのご縁を持っていただけて、大変嬉しいことでありました。
中でも、仏教の教え
(人生の苦しみからの救いをめざす)
については、とても納得いただいて、
良いものだと思っていただいたことは、
大変ありがたいことでありました。

浄土真宗本願寺派という宗門では、
子ども、若者とのご縁を結ぶ活動も目標としています。

教西寺では、我が子をご縁として、
PTA会長、役員や子ども会、トワイライトといった
地域、学校の活動を引き受けさせていただき、
いろいろな積み重ねがあって、
学校との信頼関係を築かせていただいているのかな、と思います。

今回の職場体験も、3日間というのは正直大変ではありましたが、
よろこびも同時にいただきました。
このような機会を下さった中学校、先生方に、
教西寺を選んで下さった生徒さん達に、
とても感謝しております。

大変楽しかったです。
ありがとうございました!  

Posted by わか at 21:47Comments(0)TrackBack(0)キッズサンガ

2016年01月27日

中学生の職場体験 その3

2日目。

今日は、ご門徒様宅へ。
近いところは歩いて参りました。
草履はいかがですか?

月忌参りに伺いました。

大勢でお邪魔します。

お寺へ戻ると、学校の先生がお見えになりました。
お茶出しも慣れない体験のようです。

お衣のせいで、普段とは違ってカッコイイそうです!

2軒目のお宅へお参りしました。
お抹茶をご用意くださいました。
お菓子がとても嬉しかったそうです。
ありがとうございました。

今日のご門徒様には、1ヶ月前からお願いし、
ご準備下さいました。
大変お世話になりました。

袴をはいてみましょう。

階段では裾を踏まないように気をつけて!

正式なお衣(黒衣、色衣)、
五条袈裟、
を着てみましょう。
袈裟のひも(威儀)の結び方は、今回はやりません。

中啓、二輪念珠を持って、

はい、姿勢正しく記念写真。

お荘厳の後、

内陣にてお勤めです。

出仕の作法も手短に練習しました。

導師は登礼盤をして、

『正信念仏偈』のお勤めです。

今日も一日盛り沢山でした。
ご感想はいかがですか?
  

Posted by わか at 21:05Comments(0)TrackBack(0)キッズサンガ

2016年01月27日

中学生の職場体験 その2

前回の記事は、中学生にまとめていただきました。

それ以外にも、いろいろと写真がありますので、
今回は、若住職が少しの解説を加えながら、
書かせていただきます。

1月13日~15日、3日間の体験学習が始まりました。
お寺としては、何をしていただこうか、悩みましたが、
本人達がお寺に求めるもの(イメージ)なども聞きながら、
体験プログラムを組ませていただきました。

まずは、お掃除です。

お寺の中をご案内。
普段普通の人は入れない、後堂(本堂、お内陣の裏)など。
狭いですね。

白衣(はくえ)・布袍(ふほう)に着替えます。
3人にちょうど丈の合う着物(衣体)がありました。
初めてのお着替えには、かなり時間がかかりました。

一人前の僧侶のようです。

お内陣の説明。
本尊、お軸、仏具等、じっくりと見ていただきました。

蝋燭立て、香炉など、一般家庭のものより大きく重いですね。

大きな打敷。
これらの掛け替えもやってみました。

合掌、礼拝等の作法の練習。
お経の練習はイス席で。
今日は『仏説阿弥陀経』を練習しました。

正座の仕方やお聖典の扱い方など。

仏教の歴史とその教え、
浄土真宗の歴史とその教え、
2日間で学んでいきました。

3人も、歴史や仏教に興味があるということで、
しっかりと学んでくれました。

仏教の教え(苦しみの原因をみつめ、その解決をめざす)は、
論理的でとても納得できるものだったようです。
また、死と向き合い生と向き合い、救いの安心と感謝といった、
浄土真宗の教えについても、
いろいろと意見を話し合い、考えを深めていきました。

お勤め前のお荘厳。
ろうそくに火をつけたり(点燭)、

お香を焚いたりしていただきました。

練習した『仏説阿弥陀経』を実際にお勤めです。
そろってお聖典をいただきます。

本堂は椅子席ですが、あえて正座に挑戦していただきました。

最初はゆっくりとお勤めです。

今日は一日どうだったかな?
反省会。
「お衣が重くて驚いた」
「正座が大変だった」
そうです。
慣れない着物で一日過ごすのも、
大変だったことでしょう。
  

Posted by わか at 20:06Comments(0)TrackBack(0)キッズサンガ