2016年06月15日

影絵劇 矢村のヤ助

雪のよく降る年の暮れ。

ヤ助は罠にかかった山鳥を助けます。

山鳥を逃がした代わりに、
ゼニをおいて。

おっかさんのために、山にじねんじょを探しに行きます。

魚の代わりに、じねんじょ(いも)になっただ。
あったけえ じねんじょ汁にしようや。

吹雪の夜。

アカネという娘が訪ねてきます。
始めは雪女かと驚きますが、

すぐに仲良くなって、大きな雪だるまをつくります。

アカネさん、おれの嫁さんになってくれねえだか!

お会いした時から、とっても好きでした。

畑仕事をするヤ助とアカネ。
見守るおっかあ。

のどかだねえ。
こういうのを、幸せっていうのかねえ。

季節は移ろいます。

ありあけ山の大鬼が村を襲いました。

ヤ助のところにも、鬼から文が届きます。

戦うことを決心したヤ助に、
アカネは鬼を倒す方法を教えます。

自分は以前助けられた山鳥で、

13ふしの尾羽をつかった矢を打つのです。

まってくれ、アカネ!
おめえは おらの宝だで。

ヤ助の手に、尾羽が残ります。

いとしいアカネよ・・・とんでいけっ!

ぐわああー!
鬼は谷底へ落ちていきました。

鬼のいない平和な生活。
ヤ助は静かに畑仕事に励みます。

おっかさんは、静かに山鳥に手を合わせます。


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